40代英語ゼロ男の東南アジア放浪記

mtmehf-kotukotu37

44歳で安定を捨てた理由|東南アジアへ一人旅に出た独身男の再スタート

「え?飛行機が明日?」

フィリピンのマニラ空港で、私はそう言われました。

本来12時55分発の飛行機は、気づけば24時間遅れ。

英語もほとんど話せない44歳の日本人が、

海外の空港で完全に詰みました。

英語はほとんど話せません。

それでも旅に出た結果、

空港トラブル、ロストバゲージ、ぼったくりタクシー……。

いろんな事件に巻き込まれました。

——なぜ、こんな状況になったのか。

話は少しさかのぼります。

この旅は、思いつきではありません。

44歳のとき、私は20年続けた仕事を辞めました。

次の仕事も決めずに、です。

では、なぜ私は仕事を辞めたのか。

きっかけは、ある日突然やってきました。

長年働いてきた会社が、なくなることになったのです。

「えっ、それは大変じゃない?」

そう思うかもしれませんが、実はそうでもありません。

会社はなくなりますが、従業員は全員、別の環境でそのまま働き続けることができる状況でした。

つまり、多くの人にとっては“安定したまま続けられる選択肢”が用意されていたんです。

普通なら、ほとんどの人がその道を選びます。

実際、生活のことを考えれば、それが正しい選択だと思います。

でも私は違いました。

「これはチャンスじゃないか?」

そう思ってしまったんです。

20年同じ仕事を続けてきて、大きな不満があったわけではありません。

ただ、このまま何も変えずに歳を重ねていくことに、どこか引っかかるものがありました。

やってみたかったことがあったんです。

東南アジアを一人で旅してみたい。

そして、インドネシアにいる友人に会いに行きたい。

海外で、自分の力だけで動いてみたい。

でも、仕事をしていると時間は取れないし、

“今じゃなくてもいい理由”はいくらでも出てきます。

「いつか行こう」

そう思いながら、気づけば何年も経っていました。

だからこそ思ったんです。

“今行かなければ、このまま一生行かない”

そう考えた瞬間、答えは決まっていました。

会社の変化は、きっかけに過ぎません。

背中を押してくれただけです。

最終的に決めたのは、自分自身でした。

そして私は、仕事を辞めることを選びました。

私は、会社がなくなる4ヶ月前。

航空券を取りました。

さらに、各国のホテルも予約。

もう、後戻りはできません。

これで、私の決意は固まりました。

でも、問題が一つあります。

その先、どうするのか。

仕事も決めていません。

正直、お金もそれほど余裕があるわけではありません。

それでも思ったんです。

「まあ、なんとかなるでしょ。」

独身です。

自分一人、食べていければ問題ない。

最悪、友達の店で働かせてもらえばいい。

それよりも、

今行かなかったら、絶対に後悔する。

その気持ちの方が、強かったんです。

ルートはシンプルです。

日本 → フィリピン → マレーシア → インドネシア → タイ(バンコク) → ラオス(ルアンパバーン) → タイ(バンコク) → 日本

細かいことは決めすぎず、
その場の流れで動く“ゆるい放浪スタイル”。

ただ一つだけ決めていたのは、
インドネシアにいる友人に会いに行くこと。

それ以外は、ほぼノープランでした。

今回の旅の全体ルートはこんな感じです。

(東南アジア1ヶ月の実際の移動ルート)

最初の目的地はフィリピン。

現地で数日過ごし、次はマレーシアへ向かう予定でした。

ここまでは、特に大きなトラブルもなく順調でした。

——あの時までは。

マニラ空港。ここで、すべてが狂い始めた。


マレーシア行きの飛行機に乗ろうとしました

出発は、12時55分。

搭乗が始まり、乗客が次々と機内へ入っていきます。

私も列に並びました。

——その時です。

先に乗ったはずの乗客たちが、次々と戻ってきたんです。

んっ?

どういうこと?

一瞬、何が起きているのか分かりませんでした。

頭の中は、完全に「?」状態。

そして、乗客全員ゲートの前に戻されました。

アナウンスも流れていましたが、英語なので全く聞き取れない。

周りはざわついているのに、

自分だけが状況を理解できていない。

とりあえずスマホを確認すると、

1通のメールが届いていました。

航空券を取った旅行サイトからです。

出発時刻の変更。

12時55分発だった飛行機は、

翌日の3時30分へ。

14時間35分の遅延。

「……え?」

一瞬、意味が分かりませんでした。

さっきまで“これから乗るはずだった飛行機”が、

気づけば“明日”になっている。

しかも、理由は分からない。

アナウンスも理解できない。

誰に聞けばいいのかも分からない。

でも、この時の私はまだ知りませんでした。

この遅延は、まだ序章だということを。

次回、「マニラ空港24時間遅延地獄編」

ABOUT ME
記事URLをコピーしました